インタビュー:松井先生(Challengeすこやか 施設長)× 木村(質問者)
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はじめに
木村:本日は「介護老人保健施設Challengeすこやか」について施設長の松井博滋先生に詳しくお話を伺います。
松井先生お忙しい中、誠にありがとうございます。
「Challengeすこやか」様は、高い在宅復帰率を誇る介護老人保健施設(※以下、老健施設)とお聞きしています。
看護師の採用にも積極的で、入社後育成には、独自の育成ノウハウをお持ちと伺っていますが、初めに、この施設の経緯や目的などについて教えて頂けますか?
松井先生:ありがとうございます。「Challengeすこやか」は、星陵クリニックグループの一員です。
星陵クリニックグループは、「全人的医療を通して福祉に貢献する」という理念のもと、様々な医療・福祉事業を展開しています。
健康管理外来や定期検査、脳ドックや肺がん検診といった健診事業も行っています。
さらに、介護事業として老健施設や居宅支援事業所も運営しています。
当施設は、仙台市青葉区内で事業展開する入所定員100床の老健施設です。
現在、老健施設は、
『超高齢社会に対する国の施策の一つである地域包括ケアシステムの一翼として、在宅復帰・在宅支援施設として機能する』
ことが求められています。
当施設も、その一翼として社会に貢献するため、
- 「長期入所」
- 「ショートステイ」
- 「通所リハビリテーション」
- 「訪問リハビリテーション」
の機能を持ち、在宅復帰・在宅支援施設として事業を行っています。
直近の指標*(令和6年4月から6月(3ヶ月間))の当施設における在宅復帰者は27名です。
この期間においては、仙台市内の老健36施設の中でもっとも高い数値を上げることが出来ました。今後も老健の役割をしっかりと果していきたいと思います。
*宮城県のウェブサイト「老人福祉施設入所状況」。
木村:なるほど、星陵クリニックグループ様は、幅広い医療と福祉のサービスを展開されているのですね。
その中で「Challengeすこやか」様は、介護事業の中核施設なのですね。
仙台市内の老健36施設の中でも高位の在宅復帰人数27名/定員100名は素晴らしいです!
「Challengeすこやか」命名の由来
木村:施設のお名前「Challengeすこやか」も、高い在宅復帰数が関係しているのでしょうか?
松井先生:はいその通りです。
「Challengeすこやか」という名前には、
「元気で自立した生活をあきらめず、希望を持ってチャレンジする方々をサポートしたい」
という思いが込められています。
ですから、利用者には「Challenge」してもらい、在宅復帰して「すこやか」にお過ごし頂きたいと思っています。
令和6年4月から6月(3ヶ月間)の結果は、利用者の「Challenge」によって高い在宅復帰数となりました。
木村:素晴らしいですね。施設名から前向きで活力のあるメッセージが伝わります。
そして、3カ月間の利用者や看護師、介護スタッフの「Challenge」が伝わってきます。
しかも結果として高い在宅復帰数値は、本当に素晴らしいです!
「Challengeすこやか」の5つの特徴
木村:就職や転職を考えている看護師の方向けに、更に詳しく、「Challengeすこやか」様の特徴を教えて頂けますか?
松井先生:私たちの施設は、5つの大きな特徴があります。
1つ目は、ユニットケアの実践施設であることです。
ユニットケアとは、
- ご利用者個人のプライバシーが守られる「個室」と、
- 他のご利用者やスタッフと交流するための「リビング」(共同生活室)
がある環境で、お一人おひとりの個性や生活リズムに応じた暮らしをサポートする介護手法です。
更に、私たちは、全100床の居室ごとに専用のトイレを配備し、ご利用者の尊厳維持に努めています。
2019年冬からの新しい感染症の際には、個室のトイレが、感染予防に大きく貢献しました。
2つ目は、最新鋭のリハビリ環境です。
この施設のリハビリスペースは、基準面積の4倍以上の広さを誇ります。
来られた方は、必ず「こんなに広いリハビリ施設は見たことがない」と驚かれます。
本気で在宅復帰を目指しているため、必要な環境をしっかり整えています。
木村:広さもさることながら、設備の充実ぶりも目を引きますね。
木村:3つ目の特徴は何ですか?
松井先生:3つ目は、“模擬街”という実践的なリハビリ空間です。
日常生活の中で必要な動作を練習出来るよう、横断歩道や信号、バス停、坂道、砂利道といった、実際の街並みを模した環境を整えています。
木村:街を再現したリハビリ空間があるなんて驚きです。
日常生活に戻るためのステップを、安心して踏むことが出来そうですね。
松井先生:そうです。
リハビリの目的は単に身体機能を回復させるだけではなく、生活の中での自立を目指すものです。
模擬街はそのための一環です。
4つ目は、居住空間の工夫です。
居住環境は、ただ住み心地が良いだけでなく、利用者がワクワクするような空間づくりを心掛けています。
利用者の心をリハビリに向け、自然と体を動かしたくなるような雰囲気を大切にしています。
木村:「心が動けば体も動く」という考えですね。
利用者の気持ちに寄り添った空間づくりは、リハビリの成果にも繋がりそうです。
松井先生:まさにその通りです。
リハビリは心と身体の両方をケアする必要があります。
そして、5つ目は、チームケアです。
当施設では、
- 看護師
- 介護職
- 理学療法士
- 作業療法士
- 言語聴覚士
- 管理栄養士
- ケアマネジャー
- 医師 など、
多職種が協働し、チームケアに取り組んでいます。
木村:多職種が一体となってケアにあたるというのは、利用者にとって非常に心強いですね。
看護師の役割についてもう少し詳しく教えて頂けますか?
松井先生:看護師の役割は、利用者がリハビリに集中出来るよう、健康管理と生活支援を行うことです。
たとえば、嚥下機能の改善や口腔ケア、栄養状態の調整を通じて、食べることの安心感を提供します。
また、排泄管理にも力を入れており、腸内環境の改善や失禁予防、排泄の自立支援を行っています。
看護師は、利用者が健康にリハビリを進められるように、生活全般をサポートします。
木村:食事や排泄といった基本的な生活の部分をしっかり支えるのは、利用者にとっても大きな安心ですね。
Challengeすこやか様の5つの特徴は、求職中の看護師にとって判り易い内容ですね。
看護師募集の他の施設との比較もしやすいですね。
成長できる介護現場――看護師としてのやりがいとスキルアップを実感できます
木村:看護師にとっても、やりがいのある仕事ではないでしょうか?
松井先生:そうですね。病院では、手術や治療が終わったら、その後の患者さんの様子を直接見る機会は少ないかもしれません。
しかし、ここでは、利用者が在宅生活に戻るまでの過程をしっかり見守り、サポート出来ます。
看護師として、長期的に利用者の生活に関わりながら、その人らしい生活を取り戻す手助けをすることは、非常にやりがいのあることです。
木村:看護師にとっても、病院とは違った形で患者さんと深く関わることが出来るのは、大きな魅力ですね。
新卒看護師や介護施設に関心のある看護師にとって、この施設での経験はどんな意味を持つでしょうか?
松井先生:「Challengeすこやか」は、新卒看護師や介護施設に興味のある方々にとって、成長出来る環境です。
例えば、入社(入職)後直ぐに行う研修は「認知症対応研修」です。
ある年齢になると、80%程度の方が、重軽の違いはあっても、認知症になっていると言われています。
当施設においても、同様の傾向があります。
ですから、入社(入職)後、安心して働けるように、認知症対応の研修に時間をかけて実施します。
私たちは、認知症高齢者の特に在宅生活の大きな困りごととなる行動・心理症状(BPSD)の緩和や改善に向け、多職種協働により課題の解決に取り組んでいます。
OJT含め研修後、スタッフは、安心して仕事が出来ると口々に言います。
新人社員(職員)に、これだけ時間をかけて、「認知症対応研修」を実施している施設は少ないと感じています。
また、看取り対応では、
「ここで最期を迎えたい」という利用者やご家族のご要望に沿って、多職種協働のもと身体的・精神的なケアを行い最期の時間を過ごして頂いています。
利用者様が旅立たれることは、悲しいことですが、医療・介護事業において、「看取り対応」のスキルはとても重要です。
他にも、
- ノーリフトケア(抱えない介護)として、移乗・移動ロボット
- スライディングシート
- スライディングボードなどの活用
- 記録用タブレット
- インカム
- 見守りロボット
などICT機器の導入は、これからの医療・介護業界を感じ取ることができる環境と思います。
木村:「認知症対応」から「看取り」まで、施設全体がスタッフのスキル向上や成長を促す環境を大切にしているのですね。
仙台市医師会看護専門学校生を多数採用
木村:仙台市医師会看護専門学校生を多数採用しているとお伺いしました。
採用して良かった点について教えて下さいませんか?
松井先生:はい、看護師長初め、この施設では、4名の卒業生が活躍しています。
星陵クリニックグループでは、更に複数名、それぞれの職場で活躍していますよ!
木村:えっ 師長も仙台市医師会看護専門学校生だったんですか。
松井先生:そうなんです。
各職場に、卒業生が沢山います。
これからも積極的に採用したいと考えています。
仙台市医師会看護専門学校生を採用して良かった点
松井先生:そのような中、仙台市医師会看護専門学校生を採用して良かった点をお話しします。
1点目は、
向上心が高い方が多いと感じます。
例えば、わからないことをそのままにせず、自ら調べる、先輩看護師への指導を仰ぐなど、新しいことを覚えようとする姿勢が見られます。
2点目は、
私(施設長)は長年、仙台市医師会看護専門学校にて講師(解剖生理)を務めています。
私の授業を受けたことがある卒業生が数名この施設の看護師として働いています。
就職の面接時も「授業を受けていた先生がいる施設」ということで応募される方も多く、つながりを感じてくれる方が多いです。
回診時など、私から疾患のことなどを教える機会も多く、就職後も授業の延長のような感じで指導を受けていると聞いています。
木村:卒業生が活躍している様子を伺い知ることが出来ます。
「Challengeすこやか」で採用したい人材(看護師)
木村:今後「Challengeすこやか」で採用したい人材についてお教え下さいませんか?
松井先生:当施設では、次のような人材を積極的に採用します。
①利用者の立場(利用者の視点)で考えられる人
当施設での看護は「生活」を支えることが目的です。
あらゆる生活場面において、ご利用者がどのような生活を望むのか、その気持ちに寄り添うことを大切にしています。
②アセスメント能力を高めたい人
当施設の看護師は、
- 健康管理のバイタルチェック
- 全身状態
- 睡眠
- 内服
- 食事
- 排せつ
- 日常活動
- 社会参加
などの日常生活全般に対しての予防的視点を持ったアセスメントが必要となってきます。
「いつもと何か違う」という変化に気づくことや、転倒や外傷、急変のリスクをできるだけ最小限にするような環境作りを、多職種で行っていきます。
③チームとして働くことができる人
当施設では、看護師だけでなく、多くの職種が一緒に働いています。
そのため、他の職種とそれぞれの立場を尊重しながら協力して行くことが大切です。
「Challengeすこやか」の採用プロセス(看護師募集)
木村:採用プロセス等教えて頂けますか?
松井先生:はい、副事務長の鈴木より説明します。
鈴木副事務長:それでは説明します。
①紹介会社を経由しての採用は行っておりませんので、直接応募ください。
- (新卒の場合)毎年6月頃までに仙台市医師会看護専門学校へ求人票を掲載します。
- (中途採用の場合)随時ハローワーク仙台や仙台市医師会看護専門学校へ求人票を掲載します。
- 求人票の担当者へご連絡いただき随時施設見学実施(看護師がご案内し、質疑応答)します。
- 随時求人応募しています。
- 面接日時のご連絡をします。
②当日適性検査(筆記試験ではありません)と面接を実施します。
※小論文やテストはありません。皆様にお答えいただけるシンプルな質問様式になっております。
③結果は一週間以内にご連絡します。
木村:なるほど
採用に関するよくある質問(看護師募集)
鈴木副事務長:よくある質問について説明します。松井先生と重複しますが、
当施設の人材育成は、独自のキャリアパスシステムに基づき、計画的かつ段階的に教育をしていきます。
福利厚生では、有給休暇、育児休業、子の看護休暇、介護休暇などの休暇があります。
それに加え看護職は、通常の休みとは別に3ヶ月に3日特別休暇があり、月の休日は10日+有給です。
事業所内には、子育て中の職員に安心して働いて頂けるよう、無料で子供を預けられる保育園も併設しております。
木村:鈴木副事務長ありがとうございました。
「Challengeすこやか」での働き方を考えている看護師に向けて、メッセージ
では、最後に松井先生から「Challengeすこやか」での働き方を考えている看護師に向けて、メッセージをお願いします。
松井先生:「Challengeすこやか」は、看護師としての新しい働き方を見つける場所です。
病院で感じる「その後が気になる」という気持ちや、介護現場での「もっと利用者に寄り添いたい」という悩みを解決出来る職場です。
私たちは、すべての利用者が自分の人生を諦めず、希望を持って生活できるように、チームとして支援しています。
看護師として、利用者の生活に深く関わりながら、自身も成長出来る場所です。一緒に、新しい看護の形に挑戦していきましょう!
「Challengeすこやか」で、看護師として新たな働き方に挑戦しませんか?私たちは、あなたの挑戦をお待ちしています
応募資格
- 看護師または准看護師の資格をお持ちの方
- 介護の知識や経験は問いません。意欲のある方大歓迎です。
応募方法
履歴書と職務経歴書をメールまたは郵送でお送り下さい。 書類選考の上、面接を行います。
お問い合わせ
介護老人保健施設Challengeすこやか
〒989-3121 宮城県仙台市青葉区郷六字久保38番地42
アクセス:仙台宮城インターチェンジ 車で3分
電話:022-724-7430
担当:鈴木(副事務長)▼▼ホームページ
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